検査入院記録(入院1日目)

以下のエントリは退院後記憶にもとづいて書いたものです(2月26日記載)
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長男が8時過ぎに登校、風邪が治りきっていない長女は一日休ませることに。一緒に通学している友達が来たので、先生への連絡帳を渡す。妻が次男を保育園に連れて行っている間に、荷物を完全に整理。前回の入院時の経験を振り返りつつ、スリッパ、シャンプー、スプーン、箸、紙コップ、水筒などを準備。“何で昨日のうちに完全に準備しておかないの?”と妻に文句を言われながら完了。

車に全て荷物を詰め込んだ後、私の運転で9時半過ぎに出発。長女は留守番。途中の道は比較的順調。10時頃病院に着くが、駐車場の行列のため、なかなか入れない。入るまでに10分ほどかかる。

荷物を妻と二人で運びつつ、内科の受付で入院手続のための用紙を提出すると、入院の前に検査が必要、と思わぬことを言われる。先に入院の手続を済ませて、荷物を病室に置いてからにしたいのだが…。でも、決まりでダメなのだそうだ。公立病院は頭が固い。留守番中の長女を気にしつつ、妻に荷物の番を任せつつ待っていてもらうことに。

検査は、血液検査・尿検査・心電図検査の3つ。検査待合は外来患者であふれており、なかなか順番が回ってこない。結局、全て検査を終えるまでに1時間半。検査結果をみて入院するかどうか判断するのかと思いきや、検査終了と同時に入院手続の用紙を渡され、入院手続用の窓口で手続。これでは先に検査をする意味が全く不明。先に入院手続をしても変わらないじゃないか、全くお役所仕事だ、と妻と憤慨。

入院手続終了後、病棟まで案内してもらう。ちょうど半年前に入院していた病棟なので構造はよく知っている。エレベーターで7階まで上がり、ナースステーションの前に来たところ、ちょうど前回の担当ナースのHさんが待っていてくれた。あらかじめ連絡が行っていたのだろう。Hさんは、詳細な年齢は不詳だが30代半ばのベテラン。前回大変お世話になった方なので、また今回も担当だといいなと思っていたが、残念ながら今回は別の方らしい。

病室は4人部屋。部屋に行ってみると、先客は2名。1名はちょうど私が来る少し前に部屋に来たばかりらしく、家族と一緒におられた。Nさんという70代の男性。正月頃から狭心症の発作に悩まされ、カテーテル検査のスケジュールが空くのを待っていたらしい。残りの1名は数日前に入院されたSさんという60代の男性で、脈拍が30台/分まで下がってしまったため、ペースメーカーの手術をするのだそうだ。初対面の私や私の妻に向かって、ペースメーカーのような機械を埋め込んでまで生きていたいとは思わない、と盛んに愚痴をこぼされる。私も妻もどう言ってよいのか困り、ただ話をうなずいて聞くだけ。
ところで、NさんもSさんも私が40代前半で心筋梗塞をわずらった、と聞いて驚いておられた。最近若年層に心筋梗塞が増えていると聞くが、一般的にはそれほど身近ではないのかも知れない。

荷物をセットし終わるころ、昼食を運んできた。鯖の水煮。この病棟は循環器系で心臓や腎臓を病んでいる人が多いためか、脂肪分と塩分を徹底的に制限した食事が多いように思う。退院当初は妻もこのような水煮を作ってくれたものだが、最近はあまり食べた記憶がないなあ。留守番をしている娘が気になるので妻には帰ってもらう。

午後は持ってきた本の中から、心臓病の入門書に一通り目を通した。これはどらみさんに紹介されて買った本である。初心者でもよくわかるように図をたくさん使って説明されている。明日検査予定のトレッドミルや同室のSさんのペースメーカー手術など初めて知る内容も多く、大変勉強になる。

病院の購買に行って水分補給のためのペットボトル入りの飲料を購入した。ついでに濡れティッシュボンタンアメも購入。この購買は土日営業しておらず、夕方4時で閉まってしまうので大変不便。公立病院はこれが限界かな。コンビニが近くにあればいいのに。

ところで、この病院はナースが数人のグループを作って患者のケアをするシステムになっており、検温や血圧測定に来られるナースの方々も大体は半年前にお世話になったかたがたばかり。皆私のことを覚えており、その後お元気でしたか、と声をかけてくれるのがうれしい。ただ、担当ナースとなったOさんという方はいっこうに現れない。誰だろう。

夜は9時消灯。自宅では12時を回ることも多いので、なかなか寝つかれない。高村薫の小説を読んでいたところ、だんだん眠くなり、気づいたら枕もとの電気をつけたまま、11時を回っていた。歯を磨いて寝る。