次期監督を妄想

ようやくマスコミのW杯狂躁曲もおさまり、冷静にこの4年間を分析する記事が増えてきているように思います。後任監督の選定も進めているようで、今朝の読売新聞によれば、経験豊富なヨーロッパ出身の監督ということで人選を進めているとのこと。日本をよく知っていると言う観点からすれば、プレミアリーグアーセナル監督のベンゲル、Jリーグの千葉監督のオシム、といったところを予想します。

ベンゲルは2002年のときにも名前が挙がっていました。低迷していたグランパス天皇杯優勝させるまでに引き上げた腕は確かでしょうし、インテリジェンスを感じさせる見た目も良い。彼が日本を離れた頃に書いた「勝者のエスプリ」という本も読みしましたが、日本人のメンタリティをよく理解しています。ただ、今回はマスコミも取り沙汰していないようですし、アーセナルを離れるという話もきかないので、今回の就任はないと思います。

オシムは90年のイタリアW杯でユーゴスラヴィア代表監督として、マラドーナ率いるアルゼンチンと引き分けて8位となりました(PK戦で敗れた)。Jリーグ千葉でも毎年予算の少ない中で若手選手を次々と育てながら(今回代表に選ばれたFWの巻など)、常にJの上位に位置させています。とにかく千葉の選手はよく走る、という印象があり、フィジカルの強さは特筆すべきものがあります。また、ネット上の千葉のサイトに掲載されている「オシム語録」で触れることができる独自の哲学には惹かれるものがあります。日本選手のメンタルも含めて、足りないものを注入してくれるのではないか、という期待感を持たせてくれる監督です。

その他、フランス代表キャプテンだったデシャンや、元レッズの監督だったオジェックの名も取り沙汰されているようですが、上記2名と比べると物足りない気がします。

(追記) 6月25日(日) 14:00
昨日、エントリしたすぐ後にニュースがありました。帰国した川淵会長が、オシムと交渉していると口を滑らせてしまったようで。しかし、まだ交渉中なのに、マスコミは全て決まったかのように、「オシムジャパン」だの、「ストイコビッチ入閣確実」だのと先走っています。オシムに決まって欲しい気持ちはありますが、オシム本人の会見を聞くまでは眉につばを付けて聞くことにします。