仕事と家庭と

昨日の子どもの運動会は出勤日でしたが、休ませてもらって運動会の方に出ました。

ちょうど月末最終日であり、実績や予算の提出、自分自身の期限物の〆などで忙しい時期であり、どちらを選択するか悩みました。次男の初めての小学校での運動会、自宅の近くに双方の両親が住んでいるわけでもなく、妻一人で弁当の準備や場所確保、ビデオや写真を撮るのは無理と思われたこと、などの理由から運動会に出ることにしました。

やはり病気をしてから人生観が変わったのでしょうか。仕事と家庭は対立するものではなく、いずれも犠牲にすることは何もないのではないか、と。以前ならば仕事を優先したかもしれませんが、結局、仕事をする目的は、“家族や一緒に仕事をする仲間の幸せのため”だと悟ってから自分としては吹っ切れた思いでいます。互いに相反するものではないので、家族の幸せを選択したからといっても仲間の幸せを妨げることにはならないはず。

今回は、職場のメンバーに“運動会なので休みたいんだけど”と相談して、快く休ませてもらいました。ただ、迷惑がかからないように、前日の終バスまで残業し、さらに当日も朝5時から8時まで仕事をして結果をメールで提出して、すべき仕事は全て終えた状態で運動会に行きました。

確かに、私が欠勤したことで職場の皆にはいろいろと苦労をかけていることと思います。そこで職場の中に不満が鬱積してバラバラになってしまえば、それだけの人間関係しか築けていなかったということ。現時点では理想的とは到底言えないまでも、相手の状況を考えて互いに思いやりをもってカバーし合える関係は築けているように思います。

私が一人で請け負って仕事をしている立場であれば、仕事のために家庭を犠牲にせざるを得ないことも多いものと思います。その点、グループで一緒に仕事をしている、ということで多少不測の事態があっても助けられることが多く職場のメンバーには常々感謝しています。

仕事と家庭は本来は対立するものではないはず。仕事を優先して家庭を犠牲にしているという話は良く聞きますが、本当に仕事が大切なのであれば、それを支えてくれている家族によく話をして理解してもらっているのかどうか。それを放棄して仕事だから、と言い訳していないかと気になります。

仕事も家庭も、両方充実させたい。そのために、犠牲にしてあきらめてしまうよりも、皆が幸せになれるポイントを見つけてそこに力を注ぎたいと思います。