あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

私にとって、昨年は一生つきあわなければならない病気に罹ったことが、最大の出来事でした。災難のように見えるかも知れませんが、一概に悪いこととは決めつけられないと思っています。

少なくともブログを再度始めるきっかけになったことは間違いありません。以前、“はてな”で書きかけたのですが、ネタが続かずに5回くらい書いただけで挫折しました。ブログを長々と書き続けられる人の気が知れないなとも感じたものです。今回9月に療養ネタでスタートしてから、途切れてはいますが、エントリ数も80を超えるまでになりました。なぜ続いているのか、まだ分析できていませんが、「死」を意識する病を得たせいだろうか、と漠然と考えています。常に死を意識しているからこそ、コントラストとして対比される生も同様に強く意識できるような気がするのです。ブログでは自分の身の回りのこと(療養、仕事、日常…)を書いているだけの拙いものですが、何度も反芻しながら書いていくに連れて、自分の分身を文章にして残しているような感覚にとらわれることもあります。書くことによって生活自体にメリハリがついてきたようにも思えます。

ブログ以外に、以前のエントリで書いたように、家族との絆を強く感じられるようにもなりました。さらに、以前は仕事の上で一人で頑張ってしまって追い込まれることも多かったのですが、他の人に素直に助けを求められるようになりました。病気になる前は、自分が先頭に立って課を引っ張らなければという感覚でやっていたのですが、今では私をあてに出来ないことを悟った(笑)部下達が自主的に進めてくれており、私としては部下がどうしても超えにくいと思われる障害を取り除く手助けをする程度。果たしてマネジメントといえるのかどうかわかりませんが、以前よりも部下が成長してくれているようにも思えるので間違ってはいないのでしょう。

総括すれば、病気になってから、「自分とのコミュニケーション」、「周囲とのコミュニケーション」の密度が以前と比べて濃密になっているような気がします。その分、生きているという感覚が実感として強くなっていると言ったら言い過ぎでしょうか。