人に任せる

約1年半前に管理職になり、その半年後、心筋梗塞で倒れてしまいました。夜11時帰宅は当たり前、ストレスがたまっていたのでしょう。1ヶ月近く入院した後、仕事に出てみると、自分がいなくても部署はうまく回っていましたし、部下が成長しているので驚きました。私がいない間、いろいろと自分で判断して処理しなければならず、そういった環境下で成長したように思えました。

とにかく、自分がいなくても部署は問題なく動いていくことが実感として感じられました。これで落ち込む人もいるのかもしれませんが、私の場合かなり気が楽になりました。あまり責任感がないのかも知れません。

また以前は自分で大量の仕事を抱え込んでいました。管理職になったばかりで年上の部下もいたことから遠慮する気持ちがあったようにも思いますし、部下に任せるよりも自分でやったほうが早い、ということもありました。しかしそれが部下の成長を阻害していたようです。

「人に任せる」ことを人に押し付けることと誤解していたようです。能力を少し超えた仕事をやりとおすことにより能力がアップする、この繰り返しで成長して大きな仕事ができるようになっていくのだと思います。「人に任せる」とは、その人にとって必要な仕事、すなわち能力を少し超えた仕事を見極めて任せ、最後までやりとおすのを見届けること、であるように思います。