米国が先願主義に?

数日前から新聞やネットで大騒ぎしていますね。会社でも“とうとう米国の牙城が落ちたな”といった感じで同僚(知財関係ではない)から話しかけられました。

この先願主義への移行話は以前から時折耳にするのですが、いつもどこかで立ち消えになってしまう印象があります。確か昨年も改正法案があがったもののどこかで暗礁に乗り上げていたはず。さらに、yoshikunpatさんの知財業界で仕事スルでは今回の件について、完全に一刀両断!!

日本人が普通イメージする「世界特許」がありえるとすれば、「我が国では特許作成をやめ、米国特許をそのまま我が国でも認めます」と日本が決めたときくらいだと思います。

米国生活が長いyoshikunpatさんの感想だけに説得力があります。一般的な米国人の感覚はそういったものなのでしょう。中国も同じ? 日本人としては、自分を中心に世界を回そうと意識してちょうどいいくらいなのかもしれません。

今回の話も記事では

11月に東京で開催する各国特許庁の長官級会合で条文の正式合意を目指す。

といっているだけです。長官レベルでは合意を目指したのだが、結局国内の反対が強くてダメだった、ということも多いにありそうな気がします。正式に法案が通るまでは眉に唾をつけておく必要があるかもしれません