大→小×,小→大○?

先日の一太郎判決に対するblogの影響の記事には思いの外、反響が大きく驚きました。内容は、あくまでも推測に過ぎませんが、2chのの一太郎判決関係のスレを流し読みしたところ、情報をジャスト関係者にメールしたという投稿もありましたし、googleやgooで検索すれば、すぐにblogの内容が引っかかってくる時代ですから、関係者が情報に行きつくのは極めて容易であったと思われます。

同じ日にエイベックスがのまネコの商標の取り下げを決めたというニュースがありました。これもネットの影響。知的財産の運用に当たっては、ネットの影響も考慮すべき時代なのだろうと思います。

ただ、一太郎のような製品は、極めて著名であり、利用者の大半が末端の消費者であったこと、のまネコ2chで生まれたAAである“モナー”との類似点が大きかったこと、などの事情があり、ネットの影響をより大きく受けやすかったのでしょう。また、一太郎は大会社の松下が、中小(といえるかわかりませんが)のジャストシステムに権利行使しようとしたことで反発を受けた面もあったように思われます。

一太郎と同じようなケースとして、「携帯の2画面特許」というのがあります。これは名古屋の小さい会社が、どこからか買ってきた特許を使って、大手携帯メーカーの2つの画面を有する携帯電話を対象として権利行使しようとした件です。これもかなりごり押しに近い側面があるように思いますが、小が大を訴えた例のためか、あまり報道もされておらず、世間一般には知られていません。

この2画面特許の件は、いずれ日を改めて考えてみたいと思います。