特許男のブログ

最近、特許男というブログに行き当たりました。執筆者は2名、特許男(壱),特許男(弐)と名乗っておられますが、いずれも特許事務所の経営者だそうです。それぞれ独特の持ち味。

特許男(壱)さんは、もと企業知財部の勤務弁理士だったという経歴で、大企業の知財部員相手に真っ向から丁々発止とやりあい、対等以上に渡り合っている。クレーム主義クレーム主義(2)~いつクレームを極めるか?ミーティングはシナリオのない舞台あたりにその一端が伺えます。クレームが最重要という主張、激しく同意。ミーティングの場の全員にクレームの重要性を認識させるために、いきなりホワイトボードにクレームをドラフトする。これはいい手ですが、かなりの力量が必要ですね。発明者が提示してくる実施例レベルの構成から、さらに上位の本質的な構成要件を抽出しないといけない。素人の発明者は、自分の考えている構成がクレームになれば、だいたいは満足しますが、同席している知財部員(ま、これもピンキリですけど)をして、凄いと思わせしめるかどうか。この真剣勝負を制してクライアントのハートをがっちり掴みたい。特許男(壱)さんの文章からは、そんな才気走ったギラギラしたものが伝わってきます。一度私もミーティングに参加して丁々発止とやってみたいもの、イヤ、キリの知財部員の私では到底太刀打ちできそうにありませんけどね。その前に、うちの料金体系には合わなくて断られてしまいそう(爆)。この間もアプローチしたある事務所と折り合いが付かずに断られましてん。事務所の料金は関東と関西で違いがあり、やや関東の方が高めに設定されているようですが、うちの料金体系は関西基準になっているもので…。

特許男(弐)さんは、経歴は普通のサラリーマンから特許業界に入られた方とのことです。これまでのところ、どちらかというと心の持ち方についての内容などを書かれています。文章の雰囲気などから察するに、クライアントの立場でかゆいところに手の届くようなサービスを提供されているのだろうかと想像します。嵐を呼ぶ評価基準のコメントの通りすがりの知財部員は、私なんですが(^^ゞ、ここで特許男(弐)さんからいただいたコメント

(弐)はツーカー関係に持ち込んでお互いの効率化を目指すことが多いので、実感があります。こうなれると、事務所側にとっても生産性が上がり、上がった分にはクライアント側にも割引で還元して、お互いのメリット大です。

から、そんな感じを受けました。私が昨日、打ち合わせした代理人さんも既にツーカー状態で、面倒な前提となる技術説明を省いていきなり発明のポイントに入れるのでとても楽です。ある程度こちらでクレームを準備しておいたので、それを叩き台に7件一気に依頼しました。結構難しい内容なので最初の頃は大変でしたけど、今になってようやく苦労が実ってきた感じです。やっぱり代理人さんとは末長く共存共栄でつきあいたいと思いますね。あっ、当然、実施例はこちらでばっちり準備してます(笑) ところで、“上がった分はクライアント側に割引で還元”・・・!?に過剰に反応する関西系知財部員のPecanでした。

いずれにせよ、事務所経営者のホンネが聞けて面白いブログです。更新が楽しみです。RSSリーダに登録しました。