11/25のお仕事

文章を書くことをメインの仕事にしておりますので、ブログを書くのは良い訓練になります。ただ、療養中でもありますので、心身の負担にならないよう、基本路線としては気楽に日記形式を中心に行こうと思います。

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今週は月曜、火曜と連続して外出したためか、水曜休日をはさむも疲れが抜けきれていない。木曜は夕方頃意識が朦朧。部下からクレームの相談を受けたことは覚えているが、技術の内容が頭に入らない。いい加減な対応となってしまい申し訳ないことをした。そこで木曜の夜は夜10時半に就寝して、本日は朝6時起床。気分爽快である。自分は療養中なのだということを強く意識。

今日は、代理人から届いた原稿案4件をチェック。うち3件は従来から使っていた第1の事務所(笑)である。この第1の事務所は、明細書の記載は丁寧だが長くて本質がわかりにくい。今回も3件のうち2件は元原稿が2倍にふくれあがっている。一つ一つの態様で用語を説明し直したりしているので、読むのにうんざりする。他の箇所からそのままコピペしたことを物語る誤字や脱字もある。長い明細書で誤字脱字が多いのは勘弁願いたい。既にツーカー関係であり、面倒な説明をしなくても、発明を理解してくれるので、重宝しているのだが…。IPDLを見ると、他の出願人の場合も同様に長い。この第1の事務所の明細書作成方針かなあ。

残り1件は、今回トライアルで依頼した、前記第1の事務所とは異なる第2の事務所(笑)である。最初にクレームを見たときに唸る。これはいい。無駄な記載がなく、文章も簡潔で引き締まっている。依頼したクレーム案から数カ所訂正されているのは、概念の矛盾を発見してくれたもの。明細書の本文もいい。発明の本質を知財部員以上に理解している、というか。私が発明者からインタビューして考えていたレベルを、先行技術との比較によりさらに深く掘り下げて、差別化できる記載を明細書にちりばめてある。これがプロの仕事。姉歯君に爪の垢を煎じて飲ませたい。思わず、第2の事務所のサイトにアクセスして担当弁理士のプロフィールを確認。問題は、この第2の事務所の他の担当者のレベルがどうか、ということである。これまで担当者による品質のバラツキにはずっと悩まされてきたので、注意すべきポイントだと思う。

帰る前に1時間ほど部下と昨日のクレームの続きについて相談。自分でも驚いたが、昨日かなりいい加減な指示をしていた。基本的には間違っていないが、構成要素の要不要について、検討が甘い。やはり意識が朦朧としていたため、判断を誤ったようだ。今日は意識が冴えており、昨日あれほど難解に思えた発明が容易に理解できる。このクレームドラフトも概念の仕分けが鍵。昨日のエントリー(ボランティア活動?)で、他部署の人にはきちんと教えておきながら、自部署をおろそかにしていたのに気づき反省。