知的財産管理技能士の特例講習(準1級)について

20日の大阪(奈良・帝塚山大学)の特例講習(準1級)の結果ですが、このまま放置するのもなんですので、とりあえず、簡単に報告。なお、某所でも多少重複する内容を書いていますので、2回読まれる方はご了解ください(笑)。

まず、講義は、弁理士の先生が講師を担当しておられました。どちらの事務所の方かわかりませんが(弁理士ナビで後から見てみたのですが、東京のほうの方かも)、非常にわかりやすく簡単明快。講師の先生によれば、今回のミッションは“全員合格させること”だそうで、試験に関係ないところは徹底的に飛ばして話をしていただいたので、試験受検者にとっては極めて密度の濃いものでした。

講義は45分×5コマ と 60分の修了試験でした。2~4コマ目に1級の特例講習の方々が加わり、5コマ目が始まる前に1級受講の方々のみ別室に移動し、先に修了試験を行います。

1コマ目と2コマ目の間に昼食休憩がありましたが、11時からの昼食休憩は幾分早めです。1級受講の方々が昼から受講する、という形に配慮したものかと思いました。

準1級の修了試験は、3択が28問、記述(100字以内)が2問の計30問。

3拓の問題は、当日配布されるテキストの内容とほぼ同一で、載っていた練習問題と全く同じものもありました。さらに講師の方から“これは覚えておいて下さい”と試験に出る箇所を明確に指摘していただけました。それをマーカーでチェックしておいて試験前に見直せば万全です。

また、記述問題は、「○○について説明せよ」という問題でしたが、これもテキストに出題箇所があり、さらに講義中にどこが出るかを教えていただけました。試験前の直前の休憩時間に余裕でテキストの文言通り丸暗記できました。

とにかく、引っかけのような問題もなく、非常に素直な出題でした。講義を寝ないで聴いていて、かつ、マークシートの記載ミスさえなければ、誰でも90点以上は固い、というのが正直な感想です。とにかく受からせるための試験でした。しいて言えば、記述式の解答用紙のマス目の数が、100字以内という指示があるにもかかわらず、1問目が200文字、2問目が180文字ありましたので、今後受講される方はご注意下さい。

なお、講師の先生の雑談?が興味深く、“管理技能士の本試験の1級は知財検定の1級よりもさらに合格率が下がる見込みで、2%程度になりそうだ”、という話を控え室で聞いてこられたそうです。この程度の試験で2%の壁を乗り越えた1級保持者と同じように扱われるのは面映い限りです(まだ合格したかもわからないのですが)。ただ、この試験はまだ資格としての価値も定まっておらず、ある程度の実務能力を有している証明程度にはなるのでしょうが、実際の能力が伴っていないと資格自体の価値も下げてしまうことになります。前に書いたように、これからの精進が大事、ということになるのでしょう。